◆気になる人には気になるもの
お気に入りのマイホームを完成させるために、インテリアデザインにもこだわりたいと考える人も多いのではないでしょうか。
インテリアとは室内装飾品のこと。
打合せ中に決めるインテリアのひとつにクロスがあります。
クロスも種類が豊富で、例えば「白のクロス」といっても何十種類もあるほどです。
基本は白のクロスにして、ところどころにアクセントとして濃い色や柄物のクロスを選ぶというのは、よくあることです。
悩みに悩んで選んだアクセントクロス、貼られたらどんな空間になるのだろうかと、ドキドキ楽しみなはずです。
こだわったクロスだからこそ、しっかりと仕上がりを見ますよね。
そして、ここで問題が起きる場合があるのです。
気になってしまう人はどうしても気になってしまうもの (濃い色のクロスだとなおさら)、何だか分かりますか?
それは「クロスの継ぎ目」です。
◆気になる訳
では、どうして「クロスの継ぎ目」が目立ってしまうということが起きるのでしょうか。
それは、どんなクロスも白い紙から出来てるからです。
濃い色や柄物のクロスも、白い紙に濃い色や柄が印刷されています。
つまり、どんなクロスも切り口は白色なのです。
もちろんクロスには厚みがあります。そして同じ紙といえど、厳密には厚みに差があります。
このほんの少しの厚みの差によって、切り口が見えてしまい、濃い色のクロスほど「継ぎ目」が目立ってしまうことは仕方ない部分なのです。
仕方ないと言われると諦めてしまいがちですが…、どうにか出来ないのかと言われると方法がないわけではないのです。
◆解決方法とは
クロスの「継ぎ目」を目立たなくする方法の中で、「目立たせる」というものがあります。
何を言ってるんだ…と思われるかもしれませんが、これは非常に一般的で、よく使われている方法なのです。
もちろん、白く見えてしまう継ぎ目を目立たせるわけではないですよ。
クロスが切り替わる部分をしっかりときれいに目立たせるのです。
きれいに目立たせるために「見切り」というものを使用します。
これは、クロスの継ぎ目だけでなく、他の部分でも多く使われています。
例えば、家の中の部屋のドアを思い出してみて下さい。
ドアの周りには、必ずドア枠がありませんか?ドア枠は壁よりも少し出っ張っていると思います。
これも「見切り」のひとつなのです。
なぜ、ここにも「見切り」が使われているかというと、ドアと壁では材質、色が違うからです。
これをぴったりと平らに並べてしまうと、微妙な段差ができてしまい、美しく見えなくなってしまうのです。
そのため、逆に見えるくらいに枠を思いっきり出っ張らせています。
そうすることで、不思議と気にならなくなるのです。
他にも天井の角や、床の色が変わる部分、元気案の上り框など、あらゆるところで「見切り」という手法が使われています。
これらと同じ理屈で、白色のクロスとアクセントクロスの間に「見切り」を設けることで、みすぼらしく目立ってしまうことが解消できます。
具体的には、10mm×10mm程度の木材をアクセントクロスの四方にぐるっと設置するようなイメージです。
しかし現在では、「見切り」といっても、木材をはじめ、アルミ製、プラスチック製と多種多様です。
一生懸命に選んだアクセントクロスをより良く見せるために、理想の空間にあった「見切り」を使用するのも良いかもしれませんね。
よりデザインを洗練するために、「見切り」という手法を工夫すること。
ぜひご参考になれば幸いです。