◇南向きの窓の真骨頂
◉南向きの窓は暖かいよね。
◉やっぱり南向きの窓は明るくていいよなぁ。
などと、よく言いますよね。
各方角に窓はありますが、やっぱり南向きの窓は間取りを考える上でも、キーポイントになる存在です。
ただし多くの人は、その「本当の良さ」を知らずにそう言っています。
暖かい日が差すから良いというのは、南向きの窓にとっては当然の話。当たり前のことでしかありません。ですが、良く聞いてください。
その本当の良さの真髄、実は・・・
「日が射さないこと」にあります!
なにを言っているんだと、思いますか??
◇実は真夏に日が射さない!
日が射さないと言っても、そんなわけありません。そうではなく、「真夏に」日が射さないということが大きなメリットとなるのです。
まずは理由をわかってもらいます。
太陽は、夏になるにつれてより高く、冬になるにつれてより低くなっていきます。真冬には、最も太陽が高くなる昼の時間帯でも、目線の高さにまでしか太陽は上がりません。
その結果、寒い季節に大量の日を部屋の中に取り込むことができるという、この上ないメリットができます。多分、ここはご理解いただけていると思います。
夏に向かっていくに連れ、昼の太陽の高さはだんだんと上がっていきます。そして真夏には、ほぼ真上に太陽が上がるのです。結果として、ほとんどの太陽光は、屋根に吸収されてしまうのです。
つまり、『真夏の本当に暑い時期に、南面には日が入らない』という、とてもありがたい現象が起こるのです。
では、東西方向はどうなんでしょうか。残念ながら東面や西面の窓はそうはいきません。春夏秋冬、朝には東日が、夕方には西日がちゃんと射します。暑いときも、寒いときも。
大切なので、もう一度まとめます。
【南向きの窓の本当の良さとは】
◇ 日射しがほしい冬場には、サンサンと太陽の光が降り注ぐ。
◆日射しのいらない真夏の暑い時には、太陽の光を遮断してくれる。
南窓の真骨頂は、ここにあるのです。
あなたの地域の気候と合わせて、この知識を有効に活かしてみて下さいね。