◇三角屋根に必要な「犬走り」
三角屋根を計画されている方。
「犬走り」はありますか?
犬走りってなんですかって?
説明します。
「犬走り(いぬばしり)」とは、家の周りを取り囲むように、外に敷いてある砂利のことです。
必ず見たことがあるはずです。
◇犬走りの重要な役割
ではそれは一体、どんな役割があるのか。
それを知るには、雨水の動きを考えていく必要があります。
まず、空から雨が降ってきます。
雨水は屋根にぶつかり、屋根の傾斜を伝って下に流れていきます。
下に進み続けると、屋根が途切れて下にポタンと落ちていきます。
そして雨水が下に落ちていくと、最終的に地面を叩きますよね。
例えばアスファルト舗装をしている場合、下が固く雨水の跳ね返りも強いため、外壁に飛び散ります。
そうすると、アスファルトの上に積もっていた土ホコリなどが一緒になって飛び散っていくため、外壁を汚してしまいます。
建物の廻りが土になっている場合、もっと酷いことに、、、。
そこで犬走りの登場です。
犬走りを設置することで、雨水はいろんな角度の砂利に乱反射します。
そのため水跳ねが最小限に抑えられます。
つまり、外壁を汚しずらいと言うことになるのです。
建物の廻りの砂利には、こんな意味があったんですね。
決して子どもの遊び場となるための砂利ではなかったわけです。
三角屋根には、犬走り。
ご理解いただけましたか?