◇結露の正体とは
◆窓の下がべちゃべちゃ
冬になると、窓の下がべちゃべちゃに。
そんな経験はありますよね。
それが結露です。
そして結露は住宅の敵です。
暖かい気候の場所でももちろんながら、雪の降るような寒冷地では尚のこと。
悩みのタネなのではないでしょうか。
◆結露のメカニズム
ところでこの「結露」は一体何者なのでしょうか。
簡単に言説明しましょう。
空気には必ず、目に見えない「水蒸気」が含まれています。
水蒸気は、冷やすと水に、さらに冷やすと氷に変化します。
つまり空気中の水蒸気が、冷やさせることで水に変わったものが結露です。
空気が冷やされる場所はどこ?というと、冷たい場所。
つまり、「窓ガラス」です。
空気が窓ガラスにぶつかった時、そこに含まれる水蒸気が「結露」となってへばりつくのです。
特に部屋の中が暖かくて湿度が高い季節、つまり冬に、冷たい窓に冷やされることで結露は起こるのです。
◇結露を防ぐ方法
結露を防ぐ方法はあります。
大きく2つを解説していきましょう。
①空気を動かし続けること
②窓表面の温度差をなくすこと
苦肉の策として、窓にシートを貼ったりすることがありますが、あれは②シートの断熱効果を期待して温度差をなくすためです。
具体策を提示していきましょう。
①の具体策:
設計段階でエアコンやストーブの位置を、窓面に風が当たるように計画する方法が考えられます。
これは前の記事で書きました、暖房効率のアップにもつながります。
(☞暖房はどこに設置すると効率が良いのか 参照)
②の具体策:
窓表面の温度差をなくすとは、つまり窓自体の断熱性能を上げるという意味です。
なので、結露のしづらい「複層ガラス」や「2重窓」を採用するのが良いでしょう。
◇結露は設計で防ぐ
①にせよ②にせよ、設計から検討しなければ実現はできません。
甘くみると、結果として窓にシートを貼ってみたり、冬に扇風機で窓に風を送ったりと、見た目の悪いことをしなければいけない羽目に陥ります。
特に寒冷地に家をご計画の方は要注意です。
結露は、設計で防ぎましょう。