シャワールーム採用?
「シャワールームが欲しい。」たまにある要望です。
シャワールームとは、その名の通り浴槽がなく、シャワーのみが設置されたスペースのことを言います。
確かに、浴槽があるスペースに比べるとシャワールームの方が圧倒的に掃除が楽です。
また、シャワーのみとコンパクトなので、広いスペースがなくても設置することが可能です。
メリットがたくさん!と思えるシャワールームですが、これらはシャワールームのみを設置する場合の話なのです。
1階にLDKなどの生活ゾーンとお風呂・洗面などの水回りを、2階に寝室や子ども部屋などのプライベートゾーンを。
これが日本で最もポピュラーな2階建てのレイアウトだと思います。
今回は、1階の浴室に加えて、2階のプライベートゾーンにシャワールームも作りたいと考えている方に読んで欲しい記事です。
シャワールームの必要性
シャワールームも設置したいと考えている人はどのような特徴があるのでしょうか。
1番多いのは、夜遅くまで家で仕事をしている人です。
例えば2階のプライベートゾーンにある、書斎で遅くまで仕事をしていたとしましょう。
やっと仕事を終えたあなた。
今から1階へ行く労力すら惜しいですよね。お湯なんかにつからなくていいからささっとシャワーを浴びて一刻も早く眠りにつきたいですよね。
そんな時、2階のプライベートゾーンに、書斎や寝室の近くにシャワー室があったら便利なのではないか。
こう考えるでしょう。
…わかります。確かに便利かもしれません。
しかし、落ち着いて考えてみましょう。
それ、頑張って1階まで降りられませんか。浴室じゃだめですか。
なぜこんなことを言うかというと、シャワールームも設置した際のデメリットが欠点として大きすぎることを知っているからです。
それではデメリットについてお話ししていきましょう。
最大のデメリット
1番の失敗例は「意外と使わなかった」というものです。
便利そうと思って作ったものでも、今までなかったものである以上、使いこなせないという可能性も大いにあるのです。
つまり、本当に便利かどうかは、未知数なのです。
そして使わないものになってしまった場合、大きなデメリットが生まれています。
どんなデメリットかというと、100万円払って悪臭と虫を家にお招きするというものです。
???となった方も多いでしょう。
少し難しいので、図をまじえて詳しく説明していきます。
この「封水が切れる」という状態になってしまうと、家の中がどぶ臭いという事が起きたり、配管内部に住み着いている虫が出てくるという事が起きたりするのです…。
シャワー室を設置するのに、配管工事などを含めると100万円近い出費になります。
つまり、これがシャワールームを使わない場合に起きる、100万円を払って悪臭と虫を家の中に招くというデメリットの正体なのです。
間取りの基本は「現在の住居の不満を解決する」ということから始まります。
そのシャワールームは、本当に現在の不満を解決するものでしょうか?
「便利そう」というだけの憧れではないですか?
その程度の考えであれば、思い切ってやめてしまうことをオススメします。
しっかりと検討して、良い生活のためにお金やスペースを有効に使ってくださいね。
ご参考になれば幸いです。