◇イメージの良い間接照明
リビングの照明はオシャレに間接照明にしたい。
寝室はムーディーに間接照明に。
玄関は間接照明で雰囲気を作りたい。
何かと良いイメージを持たれている「間接照明」。
オシャレな間取りの代名詞と言うべきインテリアの一つですよね。
ですがその間接照明、デメリットをちゃんとご理解しているでしょうか。
電球の取替えがしずらい?
LEDが主流になっている現在では、それはそんなにデメリットではありません。
意外と暗い?
違う照明で補てんすれば済むことです。
そんな話ではありません。
知らなかったでは済まされないのです。
◇間接照明の本当の怖さ
◆プロローグ
間接照明の本当の怖さをお話します。
心して読んでください。
本当の怖さ。
それは「見えない」というところにあります。
見せないようにした結果、それ自体が怖さなのです。
◆実例を紹介
私が担当してきた、改修工事や解体工事の実例をお話ししましょう。
間接照明は、見えないところにある箱に入っています。
その名を「照明ボックス」。
建物を解体した際に、見てきたほとんどの照明ボックス。
黒コゲになっていました。
焦げの原因は、特に電線と照明器具の「結線」されている部分です。
電線と照明器具との結線箇所では、少しだけ中の銅線が露出していたりします。
おそらくそこにホコリが付着し、湿気を含んだのでしょう。
微量の漏電「ショート」を起こしていたのです。
例えば目に触れる場所にある照明の場合、何かが起こっても見た目にわかります。
すぐそこで起きているのですから。
ですが間接照明の場合、それが見えません。
煙は上に上がります。
上には照明ボックスがあるだけ。煙はそこに滞留してしまうのです。
その根本原因はと言うと、なにより「清掃をしない」ことです。
それはもちろん、見えないから。
目に見えないところで、あわや火事というギリギリまできていたことになります。
◆結論。チェックする気持ち
間接照明はオシャレでいいかもしれません
ですが、見えないからこそ気を使わなければいけないのです。
しっかりとメンテナンスをしてあげないと、万が一の事が起こりかねません。
できないのであれば、採用するべきではありません。
きちんと定期的にチェックをしさえすれば問題ないことなのです。
間接照明を採用する際は「見えない」ことに対して敏感になって下さいね。