ボイラーを取り付ける場所。そのルールとは


◇ボイラーとは何?

◆ボイラーを知らない方のために

ボイラーって聞いたことはありますよね。

聞いたことはあるけど、機械的なものはとっつきづらくて他の人にお任せしていますという話は良く聞きます。


このボイラーという機械、お湯を作り出すためのものです。
お風呂やキッチンがあれば、各家庭に一台はあると思います。

たいていの場合、脱衣室などの角にひっそりと設置されています。

夜中に「ごーーー」という音が急になってびっくりしたような経験はありませんか?

あれのことですね。

◆お湯を作り出す仕組み

基本的にはボイラーという機械の中で、燃料を燃やしています。

直接水を火であぶっているわけではなく、管の中を水が通っており、その管を暖めてお湯を作り出しているという仕組みです。
なので、燃やす時には煙が出ます。

つまりストーブと同じで、出てきた煙を「排気」をしなければいけません。

◇設置場所のルールとは

◆場所を選ぶ理由

ところでボイラーを置く場所、考えていますか?
邪魔にならないところに置けば良い、というわけではありません。


実は、ルールがあります。


万が一、排気ガスが漏れると大変なことになるというのは、先ほどの説明で理解していただけましたよね。

ガス漏れが起きないように「ボイラーから外までの距離は、出来るだけ短くしなくてはいけない」というのが大原則となるのです。

◆長さのルールを解説

大原則としては距離をゼロにする方が良いのです。

つまり「外壁面に設置する」ということです。


でも、どうしても内側に設置したい!という時のルール。

 

建設業界の人だけが知っているのですが、それは《3曲がり3m(メートル)》と言われます。
『3曲がり』とは「配管を3回までなら曲げても良いですよ」ということ。
『3m』とは「全部で3mまでの長さじゃないと漏れてしまいますよ」ということ。


つまり、ボイラーから外部に向かっていく排気用の配管は「長さ3m以下で3回までしか曲げてはいけない」ということ。

これがルールなのです。


ちなみに、ボイラーの大きさ・メーカーなどによってバラつきはあります。

◇まとめ

間取りを検討し終わった後に、「ボイラーの設置場所がない!」と悩むことは良くある話です。

そうならないように、必ず覚えておいてください。

 

◎ボイラーは出来るだけ外側に計画すること
◎長すぎると、排気ガス漏れの危険が出てくるということ


お湯を使いたいのであれば、どうしてもなければいけない機器。

なので、軽視しないでしっかりご検討してくださいね。