◆デッキを採用したい
マイホームを建てたら、素敵なデッキを計画したいとい考える人はたくさんいます。
例えば、リビング続きのデッキでプールをしたり、BBQをしたり、夢が膨らみますね。
まず、デッキには大きく『ウッドデッキ』と『タイルデッキ』があります。
どちらが良いなんてことはありません。
どちらもメリット、デメリットがありますので、自分に合うものを選択すると良いでしょう。
これについては、以下の記事で紹介していますので、よければご覧ください。
そして、少しでも使い勝手の良いものにしたいと思うのは当然のことです。
スムーズな出入りのために室内とデッキの間に段差ができないように、【フラット】にしてほしいとお願いする方も多いでしょう。
タイルデッキの場合は、正直わたしもおススメしません。
今回は、なぜタイルデッキの場合、室内とデッキを【フラット】にしない方がよいのか、この理由についてお話します。
◆説明をはじめる前に…
今回は、文章だけでは少し小難しい話になりますので、図を交えてお話します。
まず説明を始める前に、基礎知識として「掃き出し窓」と「タイルデッキ」とはどういうものかを知っておいていただきたいです。
◆【フラット】をおすすめしない理由
寒い季節になると、窓には結露が頻繁に発生します。
この結露が厄介で、そのまま下に流れていくと、室内の床がべちゃべちゃになってしまいます。
そうならないために、窓には必ず「結露抜き」という機構が取り付けられています。
この穴から水が外へ流れます。
水を外へ流すわけですから、穴は窓よりも下になければなりません。
つまり、下の図でいう、黄色の部分(右図)です。
あれ?と思ったあなた、正解です。
前述したように、タイルデッキはタイルが積まれて出来ているため、空洞はありません。
それでも室内の床とタイルデッキをフラットにしたいという場合は、やりようがないわけではありません。
溝や穴を作ってしまうと、ゴミが詰まってしまいます。
ゴミが詰まってしまうと、水が外に流れず、たまった水がリビングに入ってきてしまうリスクがあります。
これを一生メンテナンスし続けるというのは大変なことです。
これが、床とタイルデッキをフラットにしない方がいい理由です。
◆タイルデッキには段差を
前述したリスクを考えると、少なくとも結露水を抜くための「段差」を設けた方が得策だという事になります。
雨水も入ってきづらくなりますし一石二鳥です。
段差は7㎝~15㎝くらい必要かと思います。
ぜひこれらを参考にして、タイルデッキを採用するようにしてみてください。