◆使い勝手の良い収納
家づくりの中で、しっかりと計画をしておかないと困ってしまうもののひとつに「収納」があります。
「収納」と一口に言っても、広さ(奥行き)、扉の形状、高さなど、決めることがたくさんあります。
小物をしまうには奥行きがありすぎると使いづらいですし、扉が狭いと大きなものはいれられません。
また、重たい物に高さが高い収納は不向きです。
何をしまうのか、用途をはっきりとさせて計画した「収納」は使い勝手がよいです。
今回は、一度確認をしておいてほしい「布団の収納」についてお話します。
◆布団収納 3つのポイント
寝室はベッド派でも、お客様用の布団があるというご家庭は多いのではないでしょうか。
布団は意外と大きく、かさばります。
ポイントをしっかりと押さえて、後悔のないようにしてくださいね。
それでは、「布団収納」の3つのポイントについてお話します。
ポイント① 出入口をチェック
布団は大きく、重たいものです。
持ち運びには両手がふさがります。
そのため、重いものを両手で持っていても、さっと開けられて、さっと入ることが出来ると便利です。
感じ方は人それぞれなので、折れ戸、引き戸、開き戸など、どの扉が開けやすいか試してみるのも良いかもしれません。
目安ですが、布団を持って、横を向いて通過すると想定すると、最低でも80㎝は必要です。
ポイント② スペース(広さ)をチェック
「布団」をしまうスペースが必要、そんなことは当たり前と思うでしょう。
しかし、ただ何となくしまえそうなスペースではいけません。
衣類と一緒にごちゃっと想定してしまいがちですが、これが1番危険です。
しっかりと測って計画をすることが大切です。
例えば、布団を収納する際に1番大きくなる掛け布団の大きさは、一般的なもので、105㎝×75㎝(四つ折り)です。
厚みも、圧縮したとしても30㎝程は必要です。
どのくらい収納しなければならない布団があるのか、その幅、奥行き、高さをチェックして計画するのが良いでしょう。
ポイント③ 動線をチェック
ここまでお話したとおり、布団は大きいものです。
出し入れの頻度はアスク内科もしれませんが、布団を持って歩くことを考えると、あまり出しにくい場所では使いにくいです。
以下のことに注意して、設置場所を考えましょう。
◎狭い通路を曲がる必要はないか
◎たくさんのドアを通る必要はないか
◎不安定な階段(ロフト階段など)を通る必要はないか
◎入り込んだ場所(ウォークインクローゼットなど)を通る必要はないか
どこからどこまで運ぶのかをイメージして、障害物が多すぎることのないように注意しましょう。
◆収納計画とは
今回は「布団収納」についてお話しました。
ご家庭によっては、もっと大きなものを収納することがあるかもしれません。
収納は『あるからしまう』でも『なんとなくしまう』でもいけません。
『しまうために造る』が正解です。
何をどこにどれだけしまうのか、どこまで正確に考えられたかが間取りを制するといっても過言では無いかもしれません。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。