◆外構工事どこに頼む?
「外構、どうするか決めていますか?」
こう聞かれると、「そういえば・・・」と思う方も多いでしょう。
そもそも外構とは何かといいますと、庭や駐車場など、建物以外の部分のことです。
建物に関しては、生活スタイルや動線を考えて、打ち合わせで詰めているのに、外構と言われると、ぼんやりとしたイメージしか浮かばないというのはよくあることです。
自分たちが納得できる会社を見つけるために、住宅展示場をこれでもか!という程まわった人は多くても、外構業者探しでたくさん見てまわったという人は少ないものです。
そのため、家の打合せの流れで、建物をお願いしているハウスメーカーに一緒にお願いしてしまうことが多いです。
正直これはオススメできません。
今回は外構工事の進め方についてお話していきます。
◆オススメはこれ
まず、外構工事をハウスメーカーにお願いすることがオススメできない理由についてお話します。
ハウスメーカーの営業マンや設計士さんは、やはり家のプロですので、外構経験が少ないことが多いです。
気の利いたアドバイスを期待するのであれば、外構にもプロがいるので、プロにお願いする方が良いでしょう。
また、住宅営業マンにはノルマがあることが多く、着工した建物の数でカウントされます。
このカウントは住宅の数なので、外構工事は含まれないことが多いそうです。
つまり、営業マンにとってみると、建物は立てて欲しいが、外構工事はどちらでもいいというテンションになってしまう場合があります。
こうなると、相談しても親身になってくれなかったり、実際に工事を行う施工業者さんに打合せ内容が伝わっていなかったりと、不満が出てきてしまうことになります。
実際にこのような不満はよく耳にします。
もちろん、全てがそうとは言いませんが、直接外構業者さんに発注できるのであれば、絶対にそちらをオススメします。
◆計画の進め方
次に、どのように外構工事の話を進めていくとよいのかについてお話します。
これはハウスメーカー、外構業者さん、どちらにお願いするにも共通した話となります。
建物の打ち合せが全て終わってから外構工事の打ち合わせを始めたなんて話もききますが、これもあまりオススメできません。
なぜかというと、建物と外構とでは同じ敷地内で行われる工事ですので切っても切れないものです。
建物をどの部分に建てるかによって、駐車場計画も変わってきます。
もちろん、駐車場計画や庭を計画してから建物を考えても良いです。
つまり、まず始めにしなければいけないことは、①外構計画を含めた「敷地計画」を大まかに決めることです。
建物が全て決まってしまったあとで、庭はこうしたかった、駐車場はこうしたかったといっても手遅れという場合があります。
大まかでいいので、どこにどれくらいの家を建てて、どのくらいの庭や駐車場をどのあたりに作るのかと決めておくと良いでしょう。
次に、②間取りを大まかでいいので決めていくとよいでしょう。
理想を詰め込むと、多少建物が予定よりも大きくなることがあるかもしれません。
間取りが大まかに決まったら、③外構計画の詳細を決めてしまいましょう。
建物の形が決まれば、家の内装などがきまっていなくても十分です。
その後、④間取りの詳細を決め、⑤建物を着工すると失敗しづらいです。
◆まとめ
外構工事を進めるにあたって、どのように建物と外構の打合せを進めていくとよいのかをお話しました。
一度振り返ってみましょう。
①外構計画を含めた「敷地計画」を大まかに決める
②間取りを大まかに決める
③外構計画の詳細を決める
④間取りの詳細を決める
⑤建物を着工する
間取り(建物)と外構は交互に計画していかなければいけないことが分かります。
そして、外構業者さんに直接お願いするのであれば、③の時から参加してもらうのが良いと思います。
敷地全体の大まかな計画までは、間取りの計画を踏まえてハウスメーカーと一緒に方針を決めてください。
外構業者さんはその後に登場してもらい、ある程度固まった建物を踏まえて、計画してもらい見積りをもらっておくという流れが理想です。
ハウスメーカーにお願いしないのであれば、早めに見積りをもらっておかないと、予算オーバーということになりかねないので注意してください。
ぜひ参考にしてみてください。