◇憧れる人の多い玄関吹き抜け
玄関ドアを開けると、気持のよい吹き抜けの空間が広がる。
上部は大きな窓から暖かい日差しがあり、夜は照明がムーディーに照らす。
玄関の吹き抜けに憧れて、採用を考えている人は多いのです。
ですが、そもそも吹き抜けというのはデメリットが多い場所です。これを理解したうえで採用しましょうね、という話をアップしております。まずはそちらをご覧いただければと思います。
(☛吹き抜け、デメリットの多さ 参照)
◇玄関吹き抜けのデメリット
◆吹き抜けのデメリットをおさらい
吹き抜けのデメリットを、さらっとおさらいしておきましょう。
・2階のレイアウトに影響してしまうこと
・高い個所の清掃がしずらくなること
・なかなか暖まらないこと
以上3点を挙げて説明しました。
玄関を吹抜けにした場合は、これに加えてさらにデメリットがでてきます。
◆そもそも生活空間ではない
吹き抜けの照明器具は、当然高い天井面につけることになります。
もしくは、吊り下げ形の照明をつけることになります。
リビングなどで吹き抜けにすると、そこは毎日の生活空間ですので、最低でも1年に1度くらいは清掃をしようと思います。
ですが、こと「玄関」に関しては生活空間ではありません。なので清掃頻度も少なくなります。しかも人が長くはいないため、空気が動かない。
結果、リビングよりも多くのホコリを乗せてしまいます。
それの何がいけないのかというと、強い風が吹いたときにホコリまみれになるということ。そして火災の原因になりかねないのです。意外と危険な理由があるのです。
◆玄関をわざわざ冷暖房しない
吹き抜けを採用するからには、当然開放感をもとめます。開放感を演出するためには「高い窓」を採用したくなりますね。
ですが、夏場に窓から入ってきた太陽光は、「玄関」という狭い部屋に熱を閉じ込める格好になります。
玄関にわざわざ冷房を入れる家庭はなかなかいませんから、閉じ込められた熱気の逃げ道がなくなり、とても暑くなりやすいのです。そして空気も動かずに、こもってしまいます。
夏場、入った瞬間にムワッとした玄関が多い理由はここにあります。
◇否定はしないが慎重に
玄関に入った時の印象は、とても大事です。
お客さまにとっては、家のすべてなのですから。(☛玄関を検討する前のポイント 参照)
ただし、デメリットが今後の生活の支障になっては意味がありません。
快適な住まいのために、憧れだけで考えるのではなく、慎重に検討して採用することをオススメいたします。