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イメージができないなら、測ってみよう!

◆現実の世界からどこへ

「どれくらいの広さになるのか、図面ではイメージが湧きません。」

 

こういった悩みはとても多いです。

 

そして僕はいつも決まって、このような相談に対して『実際に測ってみてください』とお答えします。

 

そんなことは当たり前じゃねーか!…こう突っ込んでくださったあなたは、まだ現実の世界にいる方ですね。

 

打ち合わせを進めて行くにつれ、現実の世界から遠く離れて、こんな単純なことさえも忘れてしまう人が多いのです。

 

さあ、どこへ行ってしまうのでしょうか。お話します。

◆イメージができないのは何故

まずはじめに、家づくりのスタートでは、どんな家にしたいかという要望書を書くことが多いでしょう。

 

このタイミングでは、皆さんは、まだ「現実の世界」にいるので、実際の経験や体験を元に、要望を出すことになるでしょう。

 

例えば、「今住んでいるアパートのキッチンの幅は●mで使い勝手が良いので同じくらい欲しい」や「ウォークインクローゼットは2人で入っても窮屈にならない程度の広さが欲しい」といった、具体的な要望です。

 

設計担当はこれらの要望を受けて、「設計図面」に反映させます。

 

この段階で、「現実の世界での要望」は「設計図面上」という仮想空間での話に変わるのです。

 

そして、設計図面を見てイメージのできている設計担当と、設計図面を見てもイメージができない建て主が、この設計図面を元に打ち合わせを進めていくことになります。

 

想像するだけで、不安要素満載ですよね。

 

お察しの通り、この仮想空間(=設計図面)に慣れている慣れていないの差が「イメージできない」という悩みに繋がるのです。

 

◆解決策は簡単

設計担当が最も効率よく打ち合わせを進められるツールとして選んでいるのが「設計図」です。

 

建て主にとってみると初めて接するものなので、設計図をみてイメージをすることが難しいのは当たり前のことです。

 

無理をして合わせる必要はないのです。

 

今までの生活を振り返ってみてください。

 

例えば、ホームセンターへ服を整理するための棚を買いに行くとしましょう。

 

その棚をどこへ置くかを考え、どれくらいのサイズならば入るのかを実際に測り、『60㎝×45㎝』などと頭に入れてから買いに行くのではないでしょうか。

 

しかし、これが、いざ設計図に『W 600×D450』と書かれた途端に、イメージができなくなってしまうのです。

 

不思議ですが、そういうものなのです。

 

・天井の高さが1400のロフトはどのぐらいなのか

・2帖の脱衣室は広いのか狭いのか

・キッチン通路が80㎝はちょうど良いのか

 

これら全て、実際に測ってみればイメージができるようになります。

 

実際にお住まいの家で、その空間を測ってみてください。そして、実際に動いてみるともっと良いと思います。

 

狭いのか広いのか、高いのか低いのか、頭で考えるよりも、体を使って感覚的に考える方が理解しやすいかと思います。

 

イメージが湧かない、想像できない、そんな時は…この記事を思い出していただけたら幸いです。

 

参考になりますように。