いろいろすごい換気の役割


◇換気の種類とは?

換気は「空気の入れ替えをするもの」だと思っていませんか?

役割も多様で必要不可欠な存在です。
ひと口に「換気」といっても、実は2種類あるんです。

 

それは給気と排気です。

 

そしてそれらは、部屋の性質によって使い分けられており、まったく異なります。
単に「換気がついてます」と言われて安心してはいけません。

 

更に噛み砕くと、機械換気と自然換気があります。

空気を強制的に出し入れするのか、それとも自然の力でなのかということ。

 

換気はそれらをうまく組み合わせてフレッシュな空間にしてくれます。

◇換気はなんの為?

換気の役割は主に3つ挙げられます。

 

◉有害物質・臭いの除去

 …シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドや、花粉、PM2.5など

  家にいてほしくない有害物質を減らします。

  キッチンやトイレなど臭いが発生するところは特に空気の出し入れをします。

 

◉結露改善

 …これからの時期暖房機器を使いますが、その熱は家の中に水蒸気が発生させます。

  洗濯物の部屋干しなどもそうですが、そのような湿気はカビやダニが増える原因です。

  湿気をうまくコントロールしなければなりませんね。

 

◉気密高い空間の家

 …今の家は昔と違って隙間がないので隙間からの自然換気はほとんどありません。

  換気をしないと二酸化炭素の影響で頭痛など体調不良になります。

◇種類をうまく使い分ける

「吸い込み型」の換気。
「押し出し型」の換気。
どちらのタイプなのかがとても重要なのです。
そもそも換気とは、、、


◉外から空気を取り入れる「給気」


◉中の空気を外に吐き出す「排気」


この2つがセットで成り立ちます。

 

給排気はどちらか、もしくはどちらも機械を使うのかでコストも変わってきます。

一般的に住宅で採用されているのは、

給気は給気口から自然に空気を取り入れ、

排気はファンを使い強制的に空気を押し出しているシステムです。

 

給排気どちらも機械的なのは高くつきますが、

取り入れてる住宅も今は少なくありません。

◆給気 > 排気

給気を強くすると…

空気の取り入れを増やすので、部屋の空気が多くなります。

溢れてくると、部屋の外に空気を押し出そうとします。(正圧)

お笑いで使う巨大なバルーンを想像するとわかりやすいかもしれません。笑

 

溢れた空気のお陰で、隣の部屋の匂いや湿気を部屋に入れないようにできるのです。
これが「押し出し型」です。

 

部屋は寝室・和室・浴室近くの部屋などの匂いや湿気を嫌う部屋に採用されます。

◆排気 > 給気

逆に排気を強くすると…

空気の排出量を増やすので、部屋の空気が減り、

部屋の外から空気を吸い込もうとします。(負圧)
私たちも深く息を吐いたら、たくさん空気を吸う必要がありますね。

余談ですが、ため息は悪くないそうです。

緊張をほぐし、自立神経を整えるそうですよ。

 

排気は空気を吸い込みつづけるため、隣の部屋に匂いなどを流れさせません。

これが「吸い込み型」です。


部屋はキッチンや浴室、トイレなど、隣の部屋に空気を流れさせたくない場合に採用します。

◇換気のバランス

換気の考え方をご説明してきました。
これを理解していくと、

 

家の中の空気をコントロールすることができるようになります。

 

ドアを開けっ放しにした寝室に、焼肉の匂いがつかないということも可能になりますよ。

 

そして近年では換気も多種であり、

「パッシブ換気」と言われる、自然換気で安定した空気の流れを作るシステムや

「熱交換型  換気システム」と言われる、機械換気で外の空気を室内の温度に合わせて給気するシステム

など色々あります。

 

換気利用のシステムをうまく採用して、空気から心地よい家にしていきましょう。

ぜひ、住空間の支配者になってみて下さい。