◇穴だらけの壁。がびょう穴の恐怖
壁にがびょうを刺して穴だらけになる。そんな壁は、家の中に何ヶ所かは必ずありますよね。お子様がいるお宅は特に多いのではないでしょうか。
部屋を飾ることが大好きな女性も多いです。可愛いガーランドをつけたり、100均グッズが充実している今、飾り付けしまくり女子は急増しています。
でも素敵な新築のお家の壁に、穴が開いてしまってはあまりいい気分はしませんよね。最初は特に気を使って生活するが、段々と慣れてくれば一つプスッと・・・。一つあけば、また一つ。また一つと増えていってしまうのが「がびょう穴の恐怖」です。それはいつしか無数の穴へと変化するでしょう。
「どこにもがびょうが刺せない」という状況が、結果として「どこにでも刺しちゃう」ことになっていきます。
だから見すぼらしい、穴だらけの壁が出来上がるのです。この理屈はわかりますか?
だったら「ここならがびょうを刺してもいい」という壁をいくつか設けるという発想、いかがでしょうか?
実はこれ、非常に有効な手段なのです。
もしも今周りを見渡してみて、何かをがびょうで飾っている、もしくは穴だらけの壁があるのだとしたら、きっと新築してもそうなってしまうでしょう。
『その壁、がびょうを刺してもいい壁にしませんか?』というのが今回のお話です。
◇がびょうOK!穴も目立たないクロス
駅や学校、病院などでこんな掲示板を見たことはないでしょうか。お店や施設などの壁にある、大きな掲示板を見たことがあるとおもいます。
これは、実はその辺で売っているような既製品ではありません。
これは、壁にベニヤ板という薄い板を貼り、そこに「掲示板クロス」という特殊な掲示板専用のクロスを貼っているもの。これで「掲示板」が出来上がるということなのです。
とは言え、一般人が手に入らないものではありません。ネットで調べれば、すぐ購入画面に辿り着けるでしょう。
この「掲示板クロス」というもの、そもそも通常のビニールクロスと何が違うんでしょうか。
その特徴や種類は、以下のようなものです。
◉弾力性があり復元性が強い素材のため、画鋲を刺しても跡が目立たない
◉鉄粉を練り混ぜて、マグネットがつくようになっているものもある
厚みは、通常のビニルクロスよりもけっこうな厚みがあると感じます。これはビニールクロスより「発泡性」があるためなんです。
この掲示板クロスはどんどんと進化しており、今はとてもデザイン性の良いものも出ています。
「掲示板のように見えないのに、がびょうを刺しても元に戻る壁」
そんなものも、現時点で可能です。
掲示板クロスを採用したい箇所をピックアップできたのなら、設計担当に相談してみましょうね。
ぜひご参考にして見てください。