◇13という数字の悪印象
「13」という数字は、嫌われやすい数字です。
なのに、一昔前の住宅の階段は13段であることが多いのです。
「13段の階段は呪いの階段」と子供のころ聞きました。
現在の建築で言うと、これは本当に呪いの階段なのかを検証してみたいと思います。
◇階段の基準などで検証してみると
◆法律での決めごとを確認すると
建築基準法では、住宅の階段について以下のように決められています。
○階段のおよび踊り場の幅・・・75cm以上
○けあげ(1段の高さ)・・・23cm以上
○踏み面(1段の奥行き)・・・15cm以上
踏み面が15cmというのは、意外と狭いんですね。
足が半分ぐらい乗っかるくらいでしょうか。
◆一般的な住宅で検証
では一般的な住宅で検証してみるとしましょう。
住宅の階高さは、3m前後であることが多いです。
階段13段とすると、どうなるでしょうか。
300cm÷13段 = 約23cm
となります。
ギリギリ法律クリアか、アウトかのラインですね。
◆バリアフリー基準で見てみると
バリアフリーの基準の計算の仕方は意外と難しく、しっかりと計算をしなければ実際には判別できません。
ですが最も高い基準で見たとしても、階段1段の高さは205mmまでが良いとしています。
諸条件ありますので一概には言えないと解釈してください。
◇結論
以上の検証の結果、13段の階段は本当に呪いの階段なのでしょうか。
答えは「いいえ」。
では結論。
13段の階段は・・・
「高齢者にやさしくない階段」
ということでした。