◇子供部屋を考えるのは「大人」
小さなお子様がいるご家庭の住宅、部屋のクロスをカラフルにしがちです。
花柄だったり、有名キャラクターだったり、色を奇抜に変えてみたり。
これはクロスに限ったことではありません。
隠れんぼができる仕掛けを作ってみたり、階段の横に滑り台を設けたり。
もちろん、子供のために「大人」が選んでいるのです。
◇子供の成長を甘く見てはいけない
そんなデザイン選定は、子供がどの段階に成長した時を想定しているのか、お考えですか?
もしかして今と、この先5年の事を考えて楽しくなっていませんか?
もちろん「こんな子供に育ってほしい」といろいろ子供のことを考えた結果でしょう。
ですが、それは本当に子供のためでしょうか。
あるアンケートの結果です。
子供が部屋を持つ平均年齢は、7歳だそうです。
可愛いクロス柄で喜んだり、面白い仕掛けで遊ぶのは小学生が終わる13歳くらいまででしょうか。そう考えると、6年間くらいです。
さて、そのあとどうしましょう?
中学生になると、自我が芽生えます。つまり好き嫌いを意識的に選び始めます。
どんな子供に育つのかわかりませんし、こうなって欲しいと願った通りになるわけでもありません。
そのデザインを嫌になったり、仕掛けで遊び続けると、逆に不安になりませんか?
◇この先かかる費用を考える
もしも「嫌になったら貼り替えればいい」とか「大きくなったら改修工事をする予定」とお考えの場合はそれでもいいでしょう。
ですが、家というのは経年とともに劣化していきます。メンテナンスが必要なものです。
6年後に改修工事をする覚悟があるなら、思いっきり楽しみましょう。
8年目くらいで家電はダメになりはじめます。
10年くらいで外壁の塗装や防水もメンテナンスが必要です。
15年もすれば配管が更新時期です。
20年経てば家の用途自体が変わってきます。
それに加えて子供の学費、家のローンなどなど・・・。
子供のために考えること自体はとても素晴らしいことだと思います。
ですがその後の使い道や、将来かかってくる費用をしっかりと踏まえて、検討すべきことだとご理解いただけましたか?