ダウンライトとシーリングライト 使い分け方を解説


◇照明は大きく3種類ある

天井の照明は、どのようなものを検討していますか?

天井照明の方式について、大きく分けて3つあります。
①シーリングライト
②ダウンライト
③間接照明

間接照明はさておき、今回はシーリングライトとダウンライトの特徴について解説したいと思います。

まず2種類の違いを明確にしておきましょう。

 

「シーリングライト」とは、天井面に設置もしくは天井からぶら下がった状態の照明のこと
「ダウンライト」とは、天井に埋め込んである状態の照明のこと

 

それぞれどんなメリット・デメリットがあるのかを理解した上で選ぶことが大切です。

◇シーリングライトの特徴

照明器具の全体が見えている状態なので、360度プラス上下をまんべんなく明るくするというのが、シーリングライトの大きな特徴です。


周囲や床面だけでなく、「天井面も明るくする」というのが何よりポイントです。

 

天井が明るくなると、部屋全体が広く見えるという効果があります。なのでリビングなど、その部屋全体を多目的に使う場所に適している照明と言えます。

 

ちなみにペンダントライトというものも、シーリングライトの一つです。

 

ダウンライトは明るくするためには何個も設置する必要があるのに対し、シーリングライトはたった一つで広い部屋全体を明るく照らしてくれます。


また照明器具をホームセンターなどで手軽に買うことができ、そして自分で交換することができるというのもメリットといえると思います。

 

明るさやデザインなど種類が豊富ですので、取り替えたいときの手軽さが大きな魅力。照明も含めて模様替えができるのは、長期的にみて良いことかと思います。

ただ、カバータイプのものが大半ですので、定期的な清掃が必要となります。虫やホコリが中に溜まるので手入れが面倒な部分がデメリットと言えるでしょう。

◇ダウンライトの特徴

ダウンライトは器具のほとんどが天井に埋まっているため、下に向かってスポット的に照らすのが特徴です。直線的に照射するため、床面からの反射光もあり、多少の拡散性はあります。


器具本体の価格としてはシーリングライトよりも安価なものが多いですが、照らす範囲が小さいために個数を多く配置しないとならず、結果として高い買い物になることがあります。


埋め込みの器具であるので、基本的に自分で交換はできません。故障した際は業者にお願いしなければならず、手軽さには欠けるでしょう。

 

また照らす範囲が狭いため、基本的な配置は家具に合わせることになります。ただし、将来的に模様替えをしようとすると、おかしなところにダウンライトが来たりするのが悩みどころ。

 

収納棚の真上にライトが来て、部屋がなんか暗い…なんてこともあり得ます。そうなると家具などの配置替えするとき、移動先の選択肢は狭まってしまいます。

 

確かに雰囲気があり、使い方や設置場所によってはおしゃれに仕上がるので人気があります。ですが、使いどころが重要。廊下やトイレ、キッチンや脱衣室などの、限られた使用目的の場所に適している照明といえますね。


一点、特に【子育て世代には注意して欲しいところ】があります。

 

それは、ダウンライトというものは光を一方向に集めて照らすため、直接見てしまうと眩しいものです。もしも赤ちゃんがいるのであれば、オムツ替えのときなど「上向きに寝っ転がる時」のことも想定してあげて欲しいところ。

採用するなら、部屋全体をダウンライトで計画するよりも、場所を限定した「スポットライト」のような用途で取り入れることをオススメします。

 

シーリングライトに比べると、埋め込みタイプのダウンライトは中に虫等が入ることはなので手入れが非常に楽です。ただ設置個数が多ければ照明器具の交換も自ずと多くなってしまいます。

 

ダウンライトは、デザイン的に採用されることが多いですが、良さも悪さもあるということです。

◇上手く使い分けよう

シーリングライトとダウンライト。

どちらもメリット・デメリットを持っています。それゆえ、向き・不向きがあるということです。

 

デザイン性も大切ですが、照明の目的の原則は「明るく照らすこと」が基本です。

 

何でもかんでもダウンライトで、とお考えの方。この辺を踏まえた上で、是非慎重に採用してくださいね。