◇リビングが狭い!視覚効果を上手く使おう!
リビングがあまり広く取れないとお悩みではないですか?
今回は少しでも広く見せるためのコツをいくつかお話しします。
実際に広くなるわけではないので、あくまで心理的な方法だとご理解くださいね。
目の錯覚を利用します。
高さの違いや色に工夫をすると狭いリビングも広く見えるんです。
方法を4つご紹介していきます。
◆1 リビングに入る手前のスペースを低く、狭くする。
リビングの天井高さを少しでも高くする必要がありますが、
その手前の通路だったり、一つ前の玄関だったり。
その空間を2.1mギリギリの高さに抑えることで、リビングに入った時の心理的な開放感を狙った方法です。
狭いトンネルをくぐり抜け、外に出ると青空広がる道に出る、というような感覚が似ているでしょうか。
極端な表現でしたが、天井高を抑えた廊下や玄関から入るリビングは開放感があり、来客にも良いインパクトを与えることができます。
◆2 リビングの奥側 壁1面を、濃い青やグレーなどの色で仕上げる。
青や黒などは「収縮色」と言われ、一般的にものを小さく見せる効果があります。
奥にあるものが小さく見える=遠くにあるという心理的効果を狙った方法です。
近年、「あえて1面だけ違う配色」というのも流行っていますね。
ベースカラーとして他面の壁や天井は「ホワイト系」などの薄い色合いを選定するとより効果的です。
部屋が明るくなると広く見える効果があり、+リラックス効果もあります。
そして、青やグレーのような寒色系は黒に比べあまり圧迫感を与えないので、アクセントが欲しいときなど、家具選びのときにプラスするのもオススメです。
◆3 奥にロフトを設ける。
一般に、リビングとほかの部屋では天井高さを変えることが多いですよね。
リビングの奥の部屋の天井高さを低くし、天井の落差をあえて作ることで、
ロフトを作るスペースを上部に作ります。
少し離れてみると、天井高さは目線と同じに見えるため、ロフトは部屋を大きく見せる効果があります。
ロフトが奥にあると視線が遠くまで抜けるので、奥行きのある空間が出来上がります。
ロフトの天井高は1.4m以上ですと、階数にカウントされてしまいますので、低い空間ではありますが、使い方は多用途で、収納スペース以外にこどもの遊び場や、書斎、寝室など様々です。
◆4 奥に向かって天井を低くする。
これはつまり天井を、斜めに作るという方法です。
②の効果と似ていますが、奥側の面積が小さくなる=遠くに見えるという、
心理トリックを使った効果を狙うものです。
勾配天井はロフトとの相性も良いため、効率的にけいかくすることができます。
なんといっても天井が斜めに勾配のあるリビングはやはり魅力的です。上下の空間ができるので床面積が小さくても開放感を得ることができます。
◇どんなリビングも、工夫次第!
ロフト以外は、どの方法も現実的に可能なものです。
どうしても広さが取れないのであれば、心理トリックを使って「見せる」というのも、
一つの方法かもしれません。
近くのものは大きく見え、遠くのものは小さく見えるという目の錯覚は案外簡単に取り入れれそうですね。視覚トリックは面白い「家の仕掛け」になりますよ。
工夫しながら、素敵なリビングにしていきましょう。