リビングは、1階?2階? その判断基準とは!

◆悩みの多い家づくり

あなたの間取り、リビングは1階ですか?それとも2階ですか?

 

1階にリビングを計画する方が多い中、敷地が狭い場合や住宅密集地という理由で2階リビングを検討する方もいます。

 

敷地の条件があるのはもちろん、生活を想像してみても、どちらも良しあしがあり、決めかねている方も少なくありません。

 

家づくりに悩みはつきものですが、こんなにも悩んでしまうのは、選択肢が多い上にこれら全てを良い方にもっていこうという考えが原因です。

 

なので今回はリビングの配置について頭を悩ませている方のヒントになればと、思いっきり選択肢を減らしてお話を進めていきます。

 

それでは、リビングの配置における、判断基準について考えていきましょう。

 

◆選択肢はたった2つ

さっそくですが、あなたが家づくりで優先したいのは、次のうちのどちらですか?

 

①日当たり(明るいリビングは譲れない)

②動線(動作を効率的にしてストレスを減らしたい)

 

この答えがリビングを1階にするか、2階にするかの判断基準となります。

 

答えは決まりましたか?さあ、判断基準について順番に見ていきましょう。

 

①日当たりを選んだあなた

動線よりも日当たりを優先したいあなたには、2階リビングをおすすめします。

 

太陽の光は高い位置から家の中へ降り注ぎます。

 

この光を遮るものがまわりにあると、その分、家に自然光を取り込めなくなります。

 

そのため、住宅が密集するような地域では、特に1階リビングは隣接する住宅によって日陰が多く作られます。

 

もちろん、隣の家との距離をしっかりと取ることができれば1階リビングであっても日当たりを望むことは可能です。

 

しかし、そのためには広い土地が必要となります。…簡単なことではないですよね。

 

そんなときに、候補にあがるのが日当たりの良さを確保しやすい2階リビングです。

 

例えば2階建ての家が隣接していても、高い位置から降り注ぐ太陽を遮ることは少ないといえます。

 

今は隣地に住宅がなくても、将来的にどうなるかは分かりません。

 

もちろん隣地に背の高い建物が建っていれば別の話ですが、幸いにも日本の住宅は2階建てが多いのです。

 

現状を考えても、将来を考えても「やっぱり日当たりの良い明るいリビングは外せない」とお考えの方には、2階リビングが良いという結論になります。

 

②動線を選んだあなた

日当たりよりも動線を優先したいあなたには、1階リビングをおすすめします。

 

家づくりにおいて動線を考える方は多いと思いますし、動線といっても家事動線・通勤動線・来客動線と…種類は多数あります。

 

例外もありますが、大抵の家は1階に玄関があります。

 

1階にリビングスぺースがあると、買い物から帰宅して荷物を運び入れたり、ゴミ出しをしたりと家事をするにもスムーズなことが増えます。

 

来客があった際は、他の部屋やプライベートスペースを通すことなく、リビングに案内することもできます。

 

他にも、子どもが帰宅した様子が分かりすい、玄関から近いため家族がリビングに集まりやすいというメリットもあります。

 

多少日陰になってしまう場所でも、家族が集いやすいリビングは居心地が良く、あたたかいでしょう。

 

「住み心地はスムーズな動線に尽きる!」とお考えの方には、1階リビングが良いという結論になります。

 

◆家づくりを進める秘訣

たった2つの選択肢でも、選ぶのが難しいのは重々承知です。

 

しかし、何事も決断していかないことには家づくりも進みません。

 

全て選ぶことができたら良いのですが、そういうわけにもいきません。

 

【よりどちらを優先したいか】、じっくりと考えてみてください。

 

選ぶことができなかった選択肢については、可能な限り工夫をしてより良いものに近づける努力をしましょう。

 

これが家づくりを進める秘訣です。

 

ぜひ参考にしてみてくださいね。