◇段差は0にするべき理由
玄関だったり、お風呂の入り口だったりの計画の中での話です。
部屋の中や入り口で、「あまり段差をつけたくない」という理由で段差を1cmにしたとします。
実は、これが1番危険です。
それはなぜかと言いますと。
歩く目線から見た時、10cmの段差であった場合、あきらかに「影」が見えます。
その為、視覚的に「ここには段差がある」と認識しやすくなり、それを超えるために大きめに足をあげます。
たとえばこの段差が1cmしかない場合、「影」がほぼ見えなません。
その為、視覚的に「段差がない」と誤って認識するので、つまづきやすくなるということです。
道端を歩いていて、歩道の縁石ではつまづかないのに、ちょっとした小石につまづくという経験、覚えがありませんか?
その理由はここにあるのです。
◇バリアフリー基準に惑わされるな
バリアフリー基準で検索をするとこんな規定が出てきます。
「段差は3cm以下にする」
この基準に従って、小さな段差を作ってしまうという選択。
何度も言いますが、とても危険です!
基本的な考えとして、バリアフリーの段差は基本的にゼロにする、もしくは10cm以上つけて、ゆっくりと越えてもらうというのが実生活では重要なのです。