◇天井高さと人間の感覚
住まいの設計を進めていると、ふと思うことがあります。
あれ?天井高さってどうやって決めるんだっけ。
その天井高さ、担当者さんの言いなりですか?
そして高ければ開放感、低ければ圧迫感を感じると、そう思い込んでませんか?
それ、大きな間違いです!
人間の感覚は不思議なものです。
同じ広さの部屋であれば、感じ方が違います。
天井が高いほど狭く感じます。
そして低いほど広く感じます。
天井高さを理由なく高くすることは、逆に圧迫感が出てきてしまうってご存知ですか?
◇高さと広さの関係は深い
例えば、トイレなどの狭い部屋の天井が3mもあった場合、どうでしょうか。
実は、ものすごい圧迫感を感じます。
リビングなどの広い部屋だからこそ、天井をあげても狭く感じないで開放感を得られるのです。
逆にリビングの天井を法律ギリギリの2.1mまで下げてみた場合、どうでしょうか。
きっと入った瞬間「広いっ!」と感じるはずです。
おそらく、入ってから「低いっ!」となるはずですが。
今自分が生活している空間に特に不満がないのであれば、その高さが適正だということです。
天井高さは、変えてメリットが生まれるようなものではないとご理解ください。