◇間取り迷子とは
間取りを検討していくと、最初は理想を追いかけて組み立てみます。
いったん一通り出来上がった頃には、少し知識が付いています。
そして、気になったところを調整していく。
そうしているうちに、だんだんこんがらがってきて、よくわからなくなっていく。
もともとなんでそうしたのかすら見失って、嫌になっていく状況にいる人。
そんな人のことを、一部では「間取り迷子」と呼んだりします。
◇間取り検討は、複雑なのです
考えれば考えるほど、いろいろ気になっていきます。
最初にプラン組み立てみる。
・・・気に入らない。
配置を色々といじくる。
・・・やっぱり気に入らない。
居間をこっちに、キッチンを大きく、子供部屋を1階に。
・・・しっくりこない。
インターネットで間取りを検索してみる。
・・・いいのが見つからない。
風呂とトイレが遠すぎる、玄関はもっと大きく、階段はリビングにいれちゃおうか。
・・・なんか変。
気を取り直して、調べてみる。
・・・焦ってくる。
住宅の間取りは、自分の生きてきた間取りに似通っていきます。
それはしょうがないこと。
でも、それに抵抗しようとしてだんだんと泥沼にはまっていく。
時間だけが過ぎていって、だんだん諦めの気持ちが入ってきます。
◇そしてふと気がつけば・・・
「もう、これでいいや!これでいこう!」
そして、出来上がったプランをみて驚きます。
最初に書いたものとほとんど同じ。
間取り迷子は、最後に行き着く先。
それは、最初のプランであることが多いのです。
いったいあの時間は何だったんだ。。
これ、実は建築あるあるなのです。
なんだかんだ言ってもインスピレーションというのは大切で、それは間取りにも言えることです。
ましてや最初も最後も自分で作れば尚のこと。結局自分の好みはそう曲げられないのですから。
本当に納得いかなくて、全く違うプランを希望するならば、方法は一つです。
違う設計士に依頼し、第三者目線で新たに描いてもらうこと。
そしてそれを再検討していく。
その時にはいろいろな知識が備わっていますから、その後は割とスムーズ。
間取り検討で迷うようなことがあるのなら。
きっとそれが一番良い方法なのでは、と考えます。
~家づくりをする、すべての人へ~
間取り迷子にならないために。