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依頼する建築士にも、得意分野がある


◇建築士は1つじゃない

建築士とひと口に言っても、分野があるってご理解しているでしょうか。

そしてその分野の中でも、得手不得手があるということもあります。


例えば、「医者」とひと口に言っても、内科や外科、脳神経外科や歯科など多くの分野に特化していますよね?


それと同じで建築士も、まずはデザイン(意匠)、構造、設備の3つの分野に分かれています。

◇さらに得手不得手

意匠設計は更に種類が分かれます。

 

住宅設計、店舗設計、工場設計、高層設計、病院設計など


実際には、そう言う種類があるわけではありません。

得手不得手の話です。

 

例えば住宅設計ばかりやっている人に、急に病院設計を依頼するとしましょう。

すると、かなり色々勉強をする必要が出てきます。

 

住宅には住宅特有の、病院には病院特有の「造り」というものがあります。

もちろんできないわけではありません。

ですが、キッチンの使い方やリビングの間取りには詳しいけど、リハビリスペースやレントゲン室については詳しくないのです。

 

工場設計を得意としている人に、バルコニーの必要性を聞いてもすぐには回答が来ません。

要するにそういうことです。

日本料理の職人に、中華料理を作ってもらったとして、おそらくそこそこのものはできると思います。

「食」という大きな共通点があるので、大きくそれることはありませんから。

 

つまり、これまでにどういう経験を踏んできたのかというのは、良い設計をする上ではとてつもなく重要なことだということです。
分野に特化している人ほど、提案できるノウハウやアイデアを豊富に持っているのです。


例えば知り合いに建築士の人がいたとしても、その方の得意分野はきっとあります。

自分の住宅について、良い間取りの提案ができるかどうかは別問題だと考えた方が良いでしょう。


もちろん、建築に関する基礎知識は皆さん持っていますので、相談してみる価値はあると思います。

「建築」という大きなくくりの中での共通点はありますから。


ご参考になりましたか?