◆マイホームブルー?
マイホームに憧れて、いざ契約をし、打ち合わせが始まる。
「わー、いよいよか!」「どんな家になるのかな」
あなたは希望でいっぱいだと思います。
しかし打ち合わせを進めていくと、きっとぶつかるであろう、様々な壁。
「要望が全然反映されない。」「イメージと違う。」
こんなことが続くと、人間はネガティブになってきます。
「このまま進めていいのだろうか。」
「このハウスメーカーで良かったのかな。」
どんどん悪い方へと考えてしまい、結果として
希望に満ち溢れていたはずの家づくりが楽しくなくなってきます。
「こんなはずじゃなかったのに…」
「高いお金を払うのに…」
今回はそんな思考になってきてしまった方へ、メッセージを送ります。
◆納得してから進めよう
まずはじめに、家づくりとは楽しむものです。
時に不安はあれど、夢のマイホーム、不安も込みで楽しいものなはずです。
不安で不安で苦痛というのは、ちょっとおかしな話かなと思います。
もちろん家づくりにおいて、制約があるので何ともできない部分はありますが、
不安がある中で進めるのは良くないということです。
不安があるということは、どこかで納得できないということです。
例えば、服を買う時、試着をするでしょう。
「思っていたよりも、丈が短いなあ。」と思う服を買いますか?
きっともっと自分に合うものを探すでしょう。
たとえ「お似合いですよ」「良いと思いますよ」と言われても買わないでしょう。
だって納得していないのですから。
金額は違えど同じ話です。納得してからGOするべきです。
◆余計な感情は捨てよう
前段落で納得して進めていくことが大事という話をしました。
しかし、めんどくさいことに人間には感情が付きまといます。
「ここまで進めてきたのに、今更後に引けない。」
「変更ばかりで申し訳ない。」
こんな風に、買いたかったマイホームが知らぬ間に、
ノルマのような買わなきゃいけないマイホームになっていませんか。
確かにメーカーや工務店さんの期日や仕事の状況もあるかもしれません。
しかし、それは相手の都合であり、こちらには関係がありません。
例えば、前の例と同じく服を買うことに当てはめてみましょう。
「買おうかな。やめとこうかな。こっちの色の方がいいかな。」
服ひとつであっても悩んで悩んで買う人もいるでしょう。
こんな時、「もうそろそろ買ってください。」だとか、
「買わないなら売らないですよ。」と言われるでしょうか。
言われませんよね。例え話でさえ、違和感を感じますよね。
こちらも同じく金額は違えど、同じ話です。余計な感情は捨てましょう。
◆やめる勇気も時には必要
感情に左右されることなく、納得するまで打ち合わせをするべきですというお話をしました。
そして、私が最も言いたいことは家づくりを楽しんでほしいということです。
とても偉そうな言い方になってしまい申し訳ないのですが、
楽しくないならやめた方が良いと思います。
「でも違約金がかかる…」「前金が返ってこない…」
だから仕方ない。仕方ない…?本当にそうでしょうか。
家はこれからのあなたの生活の一部になります。
つまり、家づくりだって、あなたの生活の一部なはずです。
納得できない家に何十年も住むことは「不満」の何ものでもありません。
この先何十年も続く不満という名の苦しみです。
それに比べ、断る際にお金がかかるのは、今だけの苦しみです。
無駄銭…悔しい…と思うかもしれませんが、このお金で買えたものは
本当に何もないのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。
家づくりの道筋、考えることの多さ、大変さ等、
たくさんのことを学べたのではないでしょうか。
もう一度家を建てたいと思った時に「迷うポイント」は違います。
きっと今よりも良い案が思いつきます。
それは、今悩んだからこそ得られた財産です。
そして、今しか得られない財産です。
悩んで、苦しんで、楽しくなくてどうしていいのかわからない
そういう場面に遭遇しているのであれば、一旦休憩してみませんか。
もしかしたらその決断が、家づくりを、人生を良い方向に向けてくれるかもしれません。
やめることは逃げではありませんよ。
皆さまのマイホームが素晴らしい人生がもたらしますことを、心から願っております。