◇庭木で電気代が安くなる?
庭に木を植えるべきか植えないべきか。
そう悩んでいる方もいますし、そもそもそんなこと選択肢にない人もいます。
庭に木を植えることはどんな効果があるでしょうか?
環境に良い?緑で気持ちが休まる?
人それぞれの考えにはなりますが、一つ絶対に言えることがあります。
【庭に木を植えると、電気代が安くなる】
庭に木を植えると、実は光熱費を節約することができるんです。
そんなことがなぜ実現できるのか知らない方もけっこういるはず。わけがわからないと思いますので、解説して行きます。
◆木の性質と家の中のはなし
これは、あくまで落葉樹の話です。つまり「落ち葉のある木」ということです。
説明する前に理解しておいて欲しいのは、当たり前のことですが、木の成長サイクルです。
◎春に芽をつけ
◎夏に葉を大きく広げ
◎秋に枯れ始め
◎冬には裸になる
これは変わらない事実です。ここを頭に入れてください。
そしてもう一つ頭に入れておいて欲しいのは、節約の話です。
◇夏は暑いので、日差しが少なければ冷房にかかる電気代が少なくて済みます。
◇冬は寒いので、太陽の光を多く取り入れた方が暖房のための電気代や燃料費が安くなります。
こちらも当たり前の話ですね。
ではこれらの「木の成長サイクル」と「内部の節約の話を組み合わせると、何が起こるのでしょうか。
◆夏場の日差しを避けたいときに、木は大きく葉を広げ、日射を遮ってくれます。
◆冬の日差しを取り入れたいときには、葉が枯れて太陽の光を通過させてくれます。
ご理解いただけるでしょうか。
つまり建物の快適性と、木のサイクルがピッタリとマッチしているということなのです。この関係性が電気代の節約に一役買ってくれるわけです。
◇庭木の効果おさらい
庭木の効果は電気代の節約に良いとお話ししました。
夏は日陰が生まれ、その影が室内の温度上昇を抑えてくれます。台風や強風時は直接家に風が吹きつけるのを防いでくれます。
高さのある庭木は目隠し効果もありますし、景観もステキに変身させてくれます。心理的にも良い効果がありますね。
紅葉するタイプや果樹の庭木は季節を楽しむことができます。グリーンを取り入れることはリラックス効果があるとされていて、ストレスの解消にもなるでしょう。
庭木は手入れが大変じゃない?と思っている方も多いと思いますが、庭木はプランターの植物のように毎日の水やりも必要ありませんし、手入れが簡単なものもあります。
具体的な種類まではご紹介できませんが、造園業者のHPではオススメの庭木を紹介したり、育て方も載せていますのでぜひ調べてみてください。
庭木も葉が生えて落ちるタイプの落葉樹と1年通して葉をつけている常葉樹があります。そのうち落葉樹は1年通して電気代節約に効果があると言うことになります。
◇最も効果の高い方角は?
では敷地のどの位置に植えるのが良いのでしょうか?
例えば南側の庭というのは、リビングが面することが多いと思います。ガラスを大きくとって気持ち良い空間を作りたいのでしょうが、実際夏は暑い。
陽射しを避けるため、夏は薄いカーテン閉めっぱなしというご家庭も多いでしょう。せっかく開放的な窓を付けたのに勿体ないですよね。
そして景色が遮られるからという意味で、南面に樹木を植えるのは避けられがちですが・・・
【いえいえ違います】
南面にこそ、木を植えるべき。冷房費にも暖房費にも絶大な効果を発揮します。
遮られる景色にも、きっと庭木はなじんていくのではないでしょうか。滞在時間が長いリビングから見る庭木はきっとシンボルツリーとして存在感あるものになりそうですね。
外から見られる大きな窓。プライバシーを守るために目隠しとしても良いでしょう。
光熱費の節約として思い浮かぶ、単純な方法を考えてみると、以下の二択がありますね。
「太陽光発電」と「木を植える」
さて、どちらが環境に優しいのでしょうか?
どちらが財布に優しいのでしょうか?
ご参考になれば幸いです。