◆人気のウッドデッキ
ウッドデッキは家や庭の雰囲気をおしゃれにする、とても人気な設備です。
ウッドデッキで洗濯物を干したり、子どもと遊んだり、友達とをしたり、夢が膨らみますね。
しかし、ウッドデッキは安いものではありません。
家づくりの際には予算オーバーでウッドデッキは後からつくろうとお考えの方も中にはみえます。
いざつくろうと思った時に、出来ない、想像と違った、使いづらいといったことがないように、今回は『ウッドデッキを後から設置すること』についてお話します。
◆ウッドデッキを設置すること
まず、タイミングに関わらず、『ウッドデッキを設置すること』についての注意点を見ていきましょう。
憧れていたウッドデッキをつくったはずなのに、実はあまり使っていないという話はよく聞きます。
場所も取りますし、コストもそれなりにかかります。
無駄だったなんてことのないよう、なぜウッドデッキをつくるのかという目的をしっかりと考えてから採用しましょう。
また、ウッドデッキは外に設置するものなので、当然ですが日差しや虫などが気になることもあるでしょう。
夏は暑く、冬は寒い、梅雨があるといった日本の気候を考えると使えるシーズンが少ないと感じるい方もみえます。
それらを踏まえても必要性を感じる場合は設置する意味があるといえるでしょう。
◆将来的に設置する場合
次に本題である『ウッドデッキを後から設置すること』の注意点を2つ見ていきましょう。
①動線が変わります
家が完成して、どれくらいの期間をあけてウッドデッキをつくるのか、また用途にもよりますが、もともとは無かった場所に新しいものができるわけですから、それまでの生活どおりというわけにはいかなくなります。
ウッドデッキを設置したら、それまで掃き出し窓を背にして置いていたソファの置き場に困ってしまった、動かすすべもなく同じ場所に置き続けた結果、ソファがあるせいで出入りがしにくいといったことはよく耳にします。
いずれウッドデッキをつくろうと考えているのであれば、『すでにウッドデッキがある』という想定で建物を計画しておくと上記のようなことを防げるでしょう。
②高さに注意しましょう
「リビング続きのウッドデッキにしたい」と考える方は多いと思います。
しかし、いざ後から設置となった際、ウッドデッキが1階の床よりも高い位置に来てしまったり、逆に低い位置に来てしまったりなんてことが起きかねません。
というのも、ウッドデッキは種類にもよりますが、腐食しやすいものなので、濡れてしまった後はしっかりと乾燥させなければいけません。
そのため、ウッドデッキの床と地面との間の空間を十分に取り、空気を通りやすくさせる必要があります。
このことから、将来ウッドデッキを適切な位置に設置できるように、建物の1階部分の高さまでしっかりと計画しておくとよいでしょう。
◆実はこれが1番大切
いろいろとお話してきましたが、1番大切なのは『将来ウッドデッキをつくる可能性があることを、設計担当者に伝えておくこと』です。
前述したこと以外にも、デッキ設置の作業をするスペースや、屋根の水が落ちてこないかどうか、雨水がたまらないように外構の勾配があるかどうかなど、素人では気づけない細かい注意点がいくつもあります。
しかし、これらも設計担当者にデッキ設置の可能性さえ伝えておけば、プロですから気にかけて家づくりを進めてもらえると思います。
将来的にウッドデッキをつくるかどうか迷っていたとしても、少しでも可能性があるのなら必ず伝えておきましょう。
これだけで方向性がぐっと変わります。
良い家づくりになりますように。