◇誰もが経験のないスタートなんです
周りに持ち家の方はいますか?
もしいるのであれば、一度質問してみてください。
『家を建てようとしているんですが、何かアドバイスもらえませんか?』
きっと、いろんなアドバイスをもらえると思います。
「キッチンの後ろは広い方がいいと思うよ」
「窓が大きすぎて失敗したから気をつけて!」
「トイレは絶対狭い方が使いやすい。」
・・・どれもこれも参考になる意見ですよね。
どんなに検討しているつもりでも、実際に使ってみて初めて気付くものはとても多いのです。
ですが、実際それをあらかじめ気付くとなると、非常に厳しいもの。それはなぜか。
【経験がないから】なのです。
経験がないから、設計担当を頼ります。そして前に進もうとする。設計では、これが普通の流れです。
でも何が疑問なのかも、何が大切なのかもわからないのが、本当のところ。そうじゃないですか?流れは設計担当によって作られ、そのレールに乗ってどんどん家づくりが進んでいく。
決まったことを後戻りするのも気が引ける。途中で不安になっていたものをそのままにして、しこりが残ってしまったとしても、その解消法がわからない。その解消法は、設計担当に聞くのが全てなのでしょうか?
自分で調べて情報を得ることも大切なことですが、そこにかかる時間はどのくらいになるでしょう。納得いく答えにたどり着くまでにたくさん回り道をするかもしれません。
その時間をなんとか短縮してほしい。
すこしでも不安を残さないでほしい。
ひとつでも多くの不満を解消してほしい。
私はそう願っています。
なんせ経験のないスタートなんですから悩むのは当然のことなんです。
◇不安を解決する方法
話は少し変わります。
もしも「今」住んでいる家に、不便なところや変えたいところがあった場合、誰に依頼しますか?
きっと業者さんに依頼するか、自分でやる。もしくは、我慢するんだと思います。
◇収納が足りないから家具を買ってきて組み立てる。
◇玄関前が滑りやすいから、マットを敷いてみる。
実生活では、これが普通の流れです。
これらの話を組み合わせて考えた時に気付くことがあります。
ポイントは、「作るときには設計担当」で、「直す時は自分」だという点です。
つまり使ってみてからの本当の不満は、多くの設計者には「知らないことが多い」という事実です。
完成後1〜2年までは設計者が巡回することもあるでしょうが、新築なのにその段階で何かがあることなんてそうそうありませんよね。問題が起こるのはいつもそのあと。5年目くらいから始まります。
私は建築の現場出身ですので、不満を聞き「直す側」でも長くやってきました。「設計した人」が何の責任も負わずに、いつもカヤの外にいるのに不満を持っていたこともあります。
だから、設計と業者の両方の立場が分かる「僕だからできる」サービスを始めたかった。
『設計図のセカンドオピニオン』を始めたのは、そういう想いからです。
設計は、要望を聞いて「形にするプロ」。
ならば、不満を先読みしてその図面を「助言するプロ」がいて然るべきだと考えました。
それを合わせてこそ、不満の少ない間取りができるのかもしれないと感じました。
わかってほしいことは、どちらも「良い住まいにしたい」という気持ちは同じだということです。ただ目線が違うだけなのです。
そして両方が出来るような万能な人は、多くはないと思います。もしいたとしても、それが業として成り立つのかどうか。
私と同じような「間取り診断サービス」は、最近一気に増えてきました。「間取り」と「セカンドオピニオン」という言葉をつないだのは、僕が最初です。それだけ利用者が多く、不安が多いということです。
建主の不安や不満を聞く回数が多いのは、設計者と私たちの、一体どちらなのでしょうか?
その相談の回数こそが、経験値。良いサービスは、悩んだ回数に比例します。
不満があるなら、お手伝いします。
間取り図から将来の生活を先読みし、アドバイスするのが私の仕事。
あなたには、間取りに関して頼れる人はいますか?